
元々、私が持っていた資格といえば、「普通自動車の免許」と「英検3級(高校の時に取得)」しか無く、取り立てて履歴書に書くような資格は持っていませんでした。
ですから、履歴書に書く資格の欄にはいつも、「普通自動車免許」としか書いておらず、パッと見、非常に貧相な資格欄でした。
「英検3級」については、人によっては書くとむしろ逆効果という意見もあります。
私も英検3級なんて何のアピールにもならないと思い(逆に3級止まり?と思われてしまいそう)、いつも書かずにいました。
そんな中、資格の重要性を改めて認識させられたのが、公務員の社会人採用枠の試験を受けた時のことです。
その試験には約20人の受験者がいました。
試験は、1次試験、2次試験と受験者を絞り込みながら行なわれ、私を含めて5名が最終試験まで残りました。
最終試験に至るまでに、受験者同士がお互いに顔を覚え、少しずつ言葉を交わすようになり、試験の終了後には雑談もするようになっていました。
雑談はたわいも無いものが中心でしたが、中には各自の勤めているの会社のことや、持っている資格のことも話題に上りました。
その雑談の中で分かったことは、5人の受験者の中で試験に有利な資格を持っていたのは、3人しかいなかったことです。
そして、この5人の中から合格したのは、資格を持っていた3人の内の2人でした。
私自身としては1次、2次と順調に試験をこなし、最終試験の集団討論&個人面接でも手ごたえはあっただけに、非常に落ち込みました。
結局、合格したのは資格を持っていた2人です。
負け惜しみですが、これではまるで集団討論の人数合わせのために、最終試験に呼ばれたようなものだとさえ、感じました。
この公務員の社会人採用試験の失敗が私の資格取得への強い動機になったのです。


履歴書の志望理由にいくら立派なことを書いても、それを実現するだけの客観的能力があるのかは、当然、採用試験だけでは試験官は判断できません。
ましてや、社会人採用となると即戦力が最も求められます。
そこで、その志願者の能力の一つの目安となるのが、資格の有無になると考えました。
採用する側に立ってみれば、受験者がどんなに素晴らしい考えを持っていても、どんなにやる気があっても、能力がなければ採用したくはありません。
採用試験ですから、受験者は皆、判を押したように素晴らしい志望理由や自分のやる気をアピールします。
その限られた採用試験の時間と情報の中で、試験官は受験者の能力を見極めなくてはなりません。
しかし、現実問題として、そんなことは不可能です。
もし仮に自分が試験官だったと想像してみました。
採用試験で「飛びぬけてやる気と誠意があるが、無資格な受験者」と「取り立てて特徴が無いが、資格を持っている受験者」がいた場合、あなたはどちらを採用するでしょうか?
試験官としてその人を採用した理由を尋ねられた時、客観的な採用理由を述べられるのはどちらの受験者を採用した場合でしょうか?
それはやはり、「資格を持っていたので採用した」と客観的事実を言い切れる後者の受験者ではないでしょうか?
試験官の主観で「この受験者はヤル気に満ちているから、資格は無いけど採用しよう」ということはあると思います。
しかし、それはあくまで、競争相手が同じ条件の場合です。
競争相手がその仕事に有利な資格を持っていた場合、ほとんど勝ち目はありません。
逆に、仕事に有利な資格がある受験者を落として、無資格の受験者を採用した場合、試験官自身が上司に客観的で理論的な説明が出来ません。
それは、試験官自身の信用問題となってしまいます。
このことを考えれば、私が公務員の社会人採用試験を受けた時に、最終的に受かったのは資格を持っていた2人というのも、今考えれば納得できます。


履歴書の資格の欄にもっと資格を書きたい(書けなければいけない)。
マイナーな団体の私的な資格ではなく、公務員の社会人採用にも有利な国家資格を取りたい。
このように思い、受検する資格を探し始めたのですが、なかなか適当な資格が見つかりませんでした。
その理由は「実務経験」。
これが非常に大きなネックとなったのです。
「これはいい」と思う資格を見つけても、その受験資格を調べてみると、実務経験が必要な場合が多く、受検さえ出来ない始末でした。
この「受検さえも出来ない」という現実は、とても歯がゆく、ストレスを感じました。
中には「実務経験」が不要な国家資格もいくつかは有ったのです。
ですが、受検できるからと言って、合格する可能性の低い難関な資格に挑むことは意味がありません。
あくまでも、資格を取ることが目的なのですから。
その中でようやく「実務経験」が不要で誰でも受検可能、しかも難易度もそんなに高くない「測量士補」の資格を見つけたのです。
又、受検料が他の国家資格に比べて非常に安いことも魅力的でした。
こうして、ようやく国家資格である測量士補への挑戦を決めたのです。
測量士補受験合格体験記(2/2)へ続く
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